
ブラウザBrave、デスクトップ&モバイルで仮想通貨(暗号資産)取引可能に!アップデート進捗報告!
ブロック機能搭載インターネットブラウザBrave、仮想通貨(暗号資産)取引も導入
インターネット上の不正広告やトラッカーのアクセスを防止するために設けられているブロック機能で知られるブラウザBraveは、システムの更新中で、仮想通貨(暗号資産)の取り扱いが拡張すると伝えています。Braveは、今年2月に一連のアップデートに関するロードマップを発表しました。
Braveは、ユーザーがサポートしたいWebサイトに仮想通貨(暗号資産)Basic Attention Token(BAT)を付与できる機能があります。広告収入がGoogleやFacebookといった大手IT企業を介さずに、広告主に直接報酬として寄与できるため、クリエーター先行なブラウザであるのが特徴です。今年5月に日本の仮想通貨(暗号資産)取引所bitFlyerと提携したことで、日本のクリエーターが報酬を受け取りやすくなりました。
Our latest BAT Roadmap update is out, featuring details about the new Brave Wallet in development, the Brave Swap feature built using the @0xProject API, the THEMIS protocol, as well as partnership and community news. https://t.co/kpeN1YHlPJ
— Brave Software (@brave) July 7, 2021
ブラウザBraveの仮想通貨ウォレット
参照:Brave
現在アップデートが進められている仮想通貨(暗号資産)ウォレットは、イーサリアムブロックチェーン上に構築されているBasic Attention Token(BAT)だけでなく、ビットコイン(BTC)をはじめEthereum互換のブロックチェーンネットワークを構築・接続するためのPolygon(ポリゴン)、イーサリアムのレイヤー2オプションなどにも対応していく予定です。
新しいBraveウォレットには、ユーザーの自己管理システム(ユーザーによる秘密鍵の管理)、仮想通貨(暗号資産)ウォレット、Brave Reward Wallet、クレジットカード機能なども搭載。Braveが提携のある金融アプリUphold、大手仮想通貨取引所BinanceやGeminiといったカストディアンがサービス提供のサポートにあたります。また将来的に、既存のIDカードに代わり、ウォレット内におけるDID(Decentralized identifiers・分散型デジタル証明書)の発行も視野に入れているということです。
ブラウザBrave、アップデートでSwap機能も
Brave Swapは、デスクトップのBrave最新バージョンで使用できるようになりました。イーサリアム上でのスマートコントラクトを分散型取引所(DEX)に実装させるプロトコル「0x」が起用されています。Webサイトには、複数の分散型取引所(DEX)の取引を既存の仮想通貨(暗号資産)ウォレットで管理できるというデモ画像が紹介されており、イーサリアム(ETH)と間でスワップ取引の様子を見ることができます。「0x」が異種トークンの相互性を高める特長があり、今後多くのDifi(分散型金融)や仮想通貨(暗号資産)の取り扱いを展開したいとしています。
プライバシー保護広告プラットフォーム「THEMIS」
参照:Brave
Braveは、Googleの提供するChromなどとよく比較の対象になるのが、プライバシー重視の広告機能です。独自のパーミッション型ブロックチェーン「THEMIS」は、サイドチェーン上で構築するスマートコントラクトを介し広告ネットワークの透明化、分散型、プライバシー保護を確立するプラットフォーム。従来のPoW(ProofーofーWork)ベースのブロックチェーンよりも効率性の高いPoA(Proof-of-Authority)によって、高速で低コストでの認証が可能となります。Braveのサーバーはユーザーの閲覧履歴が記録されないため、Brave最大の特長でもあるプライバシー保護と匿名化が確保されています。