
ウイルス対策ソフトウェア企業ノートン、仮想通貨マイニング機能「Norton Crypto」発表!
ウイルス対策ソフト「ノートン360」で仮想通貨マイニング機能開始!
サイバーセキュリティの対策ソフトウェアを提供するノートンライフロックが、6月2日ノート 360プラットフォームを通じて、消費者が安全で簡単に仮想通貨(暗号通貨)をマイニングできる新機能「ノートンクリプト」のサービスを開始すると発表しました。3日より早期アダプタープログラムに参加しているノートン360の顧客は、イーサリアムのマイニングに招待されます。
NortonLIfeLock announced that it is launching a new feature for a select group of early customers of its Norton 360 platform that will allow them to mine for ethereum, the world's second most valuable cryptocurency, on their personal computers. https://t.co/6y18WZtxfm
— CNN Business (@CNNBusiness) June 3, 2021
セキュリティソフト会社がマイニング機能を提供する理由とは?
Nortonは、「ノートン・クリプト」の発表のなかで、マイニング機能の提供に至った経過について「何年もの間、多くのコインマイナーは、仮想通貨(暗号資産)のコインマイニングを実行するためにセキュリティを無効にするというリスクを負わなければなりませんでした。」と話しています。これは、アンチウィルス・ソフトウェア・パッケージを採用している場合、一般的なマイニング・プログラムを危険なものとして誤って認識するためです。「ノートン・クリプト」機能では、クラウドベースのウォレット「Norton Crypto Wallet」に保管することができるため、サイバーアタックなどのシステム侵入を回避することができると説明しています。
ノートン・クリプトを介してマイニングするメリット!
マイニング作業は、強力なコンピューティングパワーと電力がかかり個人で報酬をえることは非常に困難と考えられています。そのためイーサリアム(ETH)の場合でも、「プール」という方法で多数のマイナー作業量が蓄積され、作業量に応じた報酬を得るという仕組みが一般的になっています。これによって最終的には、全体の1%ほどがマイニング報酬として獲得することになります。サイバーセキュリティソフト会社として信頼のあるNortonがマイニング機能を紹介することで、多くの顧客が安心して新たな収入源を確保することが可能になると話しています。
ノートン・クリプトの仕組み
ノートン・クリプトは、360プラットフォームに組み込まれた機能で、コンピュータがアイドル状態のときに実行できる仕様になっています。イーサリアム(ETH)が採掘されると、クラウド経由でノートンのウォレットに保管します。採掘されたコインは、仮想通貨取引所Coinbaseに抽出することが可能。マイナーは、同サービスの利用手数料として、ウォレットに送られてきたコインの合計額の15%を支払うことになります。
参照:LinkedIn
ノートンライフロックCEOのVincent Pilette(ヴィンセント・ピレッテ)氏は、ノートンの暗号マイナーとウォレットを発表で「暗号通貨の使用は、人々のデジタルライフの一部として拡大しており、私たちはその保護と強化を支援しています。イノベーションを加速させ、サイバー・セーフティ・プラットフォームにソリューションを追加することは、当社の長期的な成功の鍵となります」と言及しています。