
リップル社CEO、SEC訴訟が解決すればリップル社上場も?Consensus2021で発言!
リップル社CEO、ブラッド・ガーリングハウス氏「Consensus 2021」で発言
仮想通貨関連のニュースアウトレットCoindeskが開催した「Consensus 2021」イベントで、リップル社のCEOブラッド・ガーリングハウス氏がスピーカーとして登場しました。ガーリングハウス氏は、米国証券取引委員会(SEC)との訴訟に関する内容や暗号市場での課題などについて言及しています。
"Right now, we're in that discovery phase," @bgarlinghouse says about @Ripple's ongoing case with the SEC. "This is about more than just Ripple [and] XRP."
Register for #Consensus2021: https://t.co/PJg71S61Ru pic.twitter.com/m1aEVJ1yJE
— CoinDesk (@CoinDesk) May 26, 2021
リップル社とSECの見解について、ガーリングハウス氏が言及
「Consensus 2021」のインタビューのなかで、ガーリングハウス氏はSECとの訴訟の現状について解説しました。
リップル社が請求しているうちの1つの焦点は、SECがどのように暗号資産を判断しているのかという基準の開示です。幸運なことに裁判所はリップル側の要求を行使し、SECに証拠書類の開示を求めています。仮想通貨(暗号資産)への規則整備が始まったのはたった2年ほどの間で、スローではあるものの徐々に進んできました。SEC訴訟が起こったのが前SEC会長ジェイ・クレイトン氏が離職する数日前のことで、訴訟内容は次期会長に受け継がれると想像しました。新編成により、新たな規制準備と過去の事例の見直しを計ってくれることに期待したいと考えています。
ガーリングハウス氏、SEC訴訟は暗号市場全体に影響する!
ガーリングハウス氏は、SEC訴訟はXRP単体だけではなく暗号市場にも広く影響する案件だと述べています。20年前に米国が、インターネット規律を先導したことで政治的にも経時的にも成長を遂げた。しかし暗号市場については日本、シンガポール、スイス、UKや中近東においても規則の確立が明確でアメリカは遅れを取っていると指摘。規則整備が明確なことで、暗号市場での多くのビジネスや事業を発展させることができると話しました。
「SECは大間違い!」元SEC委員長メアリー・ジョー・ホワイト氏
SEC is ‘dead wrong’: Former chair Mary Jo White defends Ripple in pivotal crypto case https://t.co/FVj5XgOHyQ
— FORTUNE (@FortuneMagazine) February 19, 2021
「Consensus 2021」インタビューでは、2017年までSEC委員長を務めていたメアリー・ホワイト氏が「SECは大間違い」と発言した件について、ガーリングハウス氏の意見を聞く場面もありました。ガーリングハウス氏は次のように話しています。
株や有価証券を保有するビジネス人としての立場で意見を言うと、株を所有することで会社の利益への権利や、意見を反映することができる権利を持っているという認識があります。リップルのXRPに関してはこのような概念は全く適応していません。リップル社はプライベート株があり、XRPとは異なります。本来SECは資本投資者を保護する立場の機関ですが、リップルとの訴訟によりシェアホルダーを脅かす不可解な状況を招いているといえます。
中央銀行デジタル通貨CBDCについて?
中央銀行デジタル通貨CBDCをめぐる進展について各国の政府が検討をすすめているなか、リップル社のXRPとの関連性についての意見を求められたガーリングハウス氏は次のように答えています。
XRPはクロスボーダー決済のためのブリッジ通貨であるということに変わりはありません。ただし各国の規制機関が中央銀行デジタル通貨をどのように使用するのかという目的性が重要です。実際USドルはデジタル化されているため多額のドルも送金できます。CBDCを必要とする具体的な課題を明確にする必要があります。
リップル社が上場する可能性について?
2020年の初旬に、リップル社が上場する可能性についてガーリングハウス氏が言及したことがありました。この件について同氏は次のように回答しています。
一連のSEC訴訟が解決し、アメリカの暗号に関する規制整備が整えば、リップル社はかなりの高い確率で上場する見込みのある企業です。まずは、この訴訟問題の決着とSECに認証を受けることが第一ですね。