SBI証券、STO国内初のサービス開始!4月にマイニングプール事業も

国内初、SBI証券によるSTOサービス

大手証券取引SBI証券は、3月26日、日本国内では初となるセキュリティトークンオファリング(STO)サービスを開始すると発表しました。SBI証券のWebサイトにてプレスリリースで声明を発表しています。

株式会社SBI証券(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙村正人、以下「当社」)は、2021年3月26日に、国内初※となる金融商品取引法における電子記録移転有価証券表示権利等の取扱いに係る変更登録を完了しましたので、お知らせします。これにより、当社はセキュリティトークンオファリング(Security Token Offering、以下「STO」)の取扱いが可能となります。 SBI証券プレスリリースより引用

セキュリティトークンオファリング(STO)とは?

セキュリティトークンオファリング(Security Token Offering)は、セキュリティ(有価証券)をブロックチェーン上でトークン化したものを取引する形式のことです。STOは政府の規制のもとに認証を受け、ブロックチェーンを介することで取引を自由に行うことができます。既存の金融商品は、契約内容を書面で記録し取引を交わしますが、STOではトークン化されることにより契約内容はブロックチェーン上に記録されることになります。STOは投資性が高いため政府機関に定められた厳格なコンプライアンスをパスする必要があります。

SBI証券、ブロックチェーン分野の拡大

SBIグループは、STOを含むブロックチェーンベースのフィンテックの事業開発、ファンド出資、実証実験等などに注力してきました。2019年10月、同社は金融商品取引法を基盤とする自主規制機関「一般社団法人日本STO協会」に参画。STOに関するコンプライアンスの在り方やビジネス環境の整備にも関与しています。

2020年10月には、SBI e-Sports株式会社がSBIホールディングス株式会社を引受人とするセキュリティトークンを用いた第三者割当増資を実施したと伝えています。同プレスリリースで、「STOの普及により、資本市場の活性化と実体経済の発展に貢献したい」と述べています。

SBI Crypto株式会社、4月にマイニングプール事業参入へ

SBIホールディングスグループの「SBI Crypto株式会社」は、4月よりマイニングプール事業を開始すると発表しています。マイニングする暗号資産銘柄は、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)の3種類の取り扱いを明らかにしています。マイニングプールでは、登録マイナーはブロック生成の承認作業を完了した数量に比例して報酬が支払われる、Full-Pay-Per-Share(FPPS)という仕組みを採用。個人では困難なマイニング認証を複数のマイナーにより行うことで、多くのハッシュレートを確保することができ、マイナーとしての報酬をえることができるのがメリットです。

関連記事一覧