リップル社、米ワイオミング州にて事業登録完了!サンフランシスコから本拠地移転か?

クロスボーダー決済リップル社、ワイオミング州に本拠地移転か?

リップルCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏の2月23日のツイッターによると、昨年申請していたとみられるリップル社の事業登録が米ワイオミング州で正式に認められたことが明らかになりました。ツイッターの記載では、2020年11月2日、「Ripple Market WY」という名称で登録申請が行われています。現時点では、CEOのガーリングハウス氏からは、Rippleの拠点をワイオミングに移行するというような発言は明確にされていません。

米ワイオミング州、デジタルバンクの動き

ワイオミングにデジタルバンク「Avanti Bank&Trust」を創設したCaitlin Long氏は、20年以上のウオールストリート経験のあるベテラン金融人。同氏は、デジタルバンクの創設と共に、州の銀行部門に特別目的預金取扱機関(SPDI)のチャーターを申請しました。イタリア語のフォワードを意味する「Avanti」と称する銀行は、仮想通貨銀行ではなくデジタル資産を取り扱い既存の銀行システムに相互的なサービスを展開するためのビジネスを目的としています。

仮想通貨情報ウェブサイトのコインデスクのインタビューで、同氏は次のようにワイオミング州の仮想通貨ブロックチェーン規制について話しました。現在申請中のチャーターが認証されると、今は存在しない「bailment/委託」のような制度が成り立つといいます。この様式は、カストディアンとなる保管金融が資産の称号ではなく仮の倉庫を提供するインフラが構築することができるため、バレーパーキングやコート預かりのような一時的に保管するという保証を提供するという目的に留まり、プライベートキーや資産価値そのものの移行をしなくて良くなるといったメリットがあると説明しました。そのため、万が一金融機関が破産や倒産に陥っても、保管されている資産は保護されるという仕組みであると強調しています。

ワイオミング州は仮想通貨フレンドリー!

「Avanti」のケイトリン・ロング氏によると、ワイオミング州には法人税やフランチャイズTAXが存在せず、仮想通貨に対しては、固定資産税や売り上げに対する税金が免除されているといいます。2020年9月に、米大手の仮想通貨取引所クラーケンが、ワイオミング州で仮想通貨取引所としては初となる特別目的預金金融機関(SPDI:special purpose depository institution)として認証されました。SPDI機関は、既存の銀行のように貸し付けを中心としたサービスを許可されておらず、前述のとおり顧客の資産を保管することが事業の中心です。またSPDI申告には、21億から30億円相当の資金調達などの制約などもあり、仮想通貨取引所が銀行登録を許可されることは、金融セクターでも非常に革新的な動向といえます。

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