SBIホールディングス子会社、イギリス仮想通貨企業を買収!暗号資産市場の拡大?!

12月15日のロイター通信によると、SBIホールディングスの傘下にあるSBIファイナンシャルサービシーズが、英国B2C2 Limitedを買収したことにより、グローバルな金融グループの拡大が見込まれると報道しています。

SBIホールディングス子会社、SBIファイナンシャルサービシーズ仮想通貨市場拡大

SBIファイナンシャルサービシーズは、英国を拠点とする仮想通貨(暗号資産)のマーケットメーカー運営をするB2C2リミテットの株式90%を買収し、子会社化しました。SBIホールディングスグループは、国内外においてM&Aの具体的な企業戦略に取り組んできており、仮想通貨産業事業におけるグローバル化についても検討を進めてきました。

12月16日に発表されたSBIホールディングスのプレスリリースでは、英国を中心にグローバルなビジネス展開を行うB2C2リミテットを傘下に置くことで、米国や日本といった国内外のマーケット市場を拡大することができるという内容が記載されています。

SBI VCトレードの成績も好調!

SBIホールディングスグループの仮想通貨部門SBI VCトレード株式会社は、2017年9月に仮想通貨取引交換所としての認可をうけてサービスを開始しています。取り扱いのある暗号通貨は、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)リップル(XRP)の3種のみで、それぞれ日本円とのペアに対応。2019年7月以降、これまでの現物取引に加え、板取引サービス「VCTRADE Pro」を追加しました。

2020年9月1日公開のプレスリリースで、B2C2 Limitedをマーケットメイカーとして追加し、取引所における価格改善、板取引での流動性の拡大、顧客の取引環境の改善・拡充に取り組みたい意向を示していました。今回の買収で、B2C2リミテットがSBI VCトレードの取引所に接続開始以降、VCTの1日の取引高は10倍に増加したと伝えています。

SBIホールディングス、北尾氏コメント

SBIホールディングスCEOの北尾氏は、B2C2社買収においてプレスリリースの中で次のように述べました。

B2C2社は暗号資産業界において、世界でもトップレベルの製品・サービス、優れた技術、優良な顧客基盤を持ち世界的に高い評価を得ている企業です。B2C2社が掲げるビジョン、専門知識や提供するサービスは、SBIグループとも良いシナジーを生むと確信しています。同社との連携でグローバル市場において事業を拡大していけることを楽しみにしています。

参照:SBIホールディングス

SBIファイナンシャルサービシーズ、本格的な金融グループの構築へ

ロイターの報告によると、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは今月初旬に、2021年に暗号通貨インデックスを開始すると発表しています。SBIファイナンシャルサービシーズの子会社となったB2C2社の日本事業部は、SBIオフィスに移転するなどして、完全一体化したビジネススタンスで運営が予定されているため、SBIホールディングスグループ全体の暗号資産市場へのますますの飛躍が期待できると考えられています。

関連記事一覧