マイクロソフト、EYとのコラボでXboxにブロックチェーンソリューションを導入!

米大手IT企業マイクロソフトがリリースしている人気のゲーム機Xboxに、ブロックチェーンソリューションを採用したエンタープライズ向けのプラットフォームが導入されることがわかりました。12月14日、提携のあるEY(アーンスト・エンド・ヤング)がビジネスワイヤーにプレスリリースしています。

Microsoftの人気ゲーム機Xboxにブロックチェーン採用

世界最大手ITジャイアントMicrosoftがリリースしているゲーム機Xboxに、4大会計事務所のEY(アーンスト・アンド・ヤング)が協力し、エンタープライズ向けのブロックチェーンソリューションを導入すると発表しました。主に、ゲームのロイヤリティや財務に関する履歴を正確に記録することが目的で、ゲーム開発に従事するクリエーターやエンジニアなどを含む開発者むけのソリューションとなっています。

両社が提携して導入されたこのブロックチェーンプラットフォームは、人工知能AIなどを活用することによりこれまでの処理能力を99%改善。ブロックチェーンアプリケーションは、大量の情報量でパフォーマンスをサポートできるため、1日あたり200万のトランザクションを処理できる能力も実証されています。

MicrosoftとEYのブロックチェーンテクノロジー計画

ブロックチェーンテクノロジーを活用したソリューション開発は、マイクロソフトとEYが2018年に開始したプロジェクトです。特に、ゲーム開発パブリシャーがデジタル契約により、ロイヤルティの成立がリアルタイムでほぼ100%行われることから、数時間で明細書の計算が完了するというシステムはすでに実用化されています。

Xboxブロックチェーンソリューションプラットフォームの特徴

EYのプレスリリースによると、マイクロソフトとEYのコラボレーションによりXboxのブロックチェーン基盤プラットフォームで可能になったソリューションがいくつか挙げられています。

●Microsoft Azure人工知能(AI)プラットフォーム採用により、契約のデジタル化を加速、契約作成を迅速化することが可能。

●明細書および請求書をエンタープライズリソースプランニング(ERP)アプリケーションとシームレスに生成統合でき、ロイヤルティおよび記録において、可視性と透明性をハイスピードで処理。

●ブロックチェーンプラットフォームから既存のERPアプリケーションにアカウンティングエントリを生成して、効率とアカウンティング機能を向上。

●ソリューションが財務システムとして機能するためのベースラインを満たす条件や管理基準およびコンプライアンスの要綱を作成。

Microsoft Azure Blockchain Service

マイクロソフトが提供している「Microsoft Azure Blockchain Service」は、ブロックチェーン拡張や操作をフルに展開することができる、インフラとガバナンスを統合した台帳サービスです。これまでブロックチェーンアプリケーションを構築する過程では、ネットワークや鍵マネージメントに関するインフラをコーディングで作成する必要がありました。しかし、このサービスを利用することで、ユーザーはステップごとにボタン操作のみでブロックチェーンアプリを形成することが可能となります。

ブロックチェーンが企業間のデジタル化を促進

12月10日にリリースされたReal Vision Financeに出演したEY Global Blockchain Leaderを務めるPaul Brody氏は、「エンタープライズレベルでのブロックチェーンソリューションについて長く社内でも検討してきた」とのべ、「通常どの企業も1番と最後を嫌煙するが、マイクロソフトはXboxへのブロックチェーン導入を率先して行う意思があった唯一の企業だった。マーケットプレイスのパイオニアとしてマイクロソフトが名乗りを上げたことはブロックチェーン分野でもベンチマークとなった。(58:00付近)」と話しています。

 

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