
米リップル社、XRP買戻し「健全な市場サポート」を図る!
デジタル決済ソリューションを提供する米リップル社は、2020年第3四半期のマーケットレポートにてXRPの買戻しを発表。新融資サービス「line-of-credit」の活用に際する将来の展望についても言及しています。
リップル社、XRPの買戻し
The Q3 Markets Report is here. Read the latest on #XRP sales and purchases, Line of Credit and more. https://t.co/6FqG6BdHqi
— Ripple (@Ripple) November 5, 2020
2020年第3四半期のレポートによると、XRPの総売り上げは、8,193万ドルを計上しています。2020年第2四半期では、3,255万ドルで、約40%増になっていますが、これはリップル社によるXRPの買戻し4,555万ドルが影響しているためです。XRPの購入金額を差し引いた3,584万ドルが第3四半期のセールス総売り上げということになります。
参照:Ripple
リップル社、XRPの買戻しで市場の健全化を
リップル社は、2020年第2四半期のマーケットレポートで、今後市場の健全化と流動性の向上を図るために自社のXRPの買戻しについて言及しました。2020年Swellで紹介された自社の新サービス「Line of Credit」の展開を推進するためにもXRPの買戻しの継続性を意図しているとみられています。
リップル社、「Line of Credit」の展開に向けて
2020年10月14日に開催された「2020・Swell」において、リップル社は新融資サービス「Line of Credit」を発表しました。このサービスは、機関投資家向けや企業対象に利用されているリップル社のODL・オンデマンド流動性プラットフォームに加入している顧客向けに導入される予定です。ODLは現在55か国、120種類の法定通貨に対応。顧客は、この「Line of Credit」を介して、XRPの貸し出しを受けることが可能となります。
新サービス「Line of Credit」は、融資の際に必要となる審査、通常数か月を要するところ、24時間~48時間以内に完了するというメリットがあります。また融資申請のための資料や登録課程を簡素化し、中小企業などへのビジネスチャンスにも繋がるような要綱が採用されています。このサービスは現在ベータ版で試験運用が行われており、高評価を得ているとレポートで伝えています。
リップル社、ブリッジ通貨としてのXRP
参照:Ripple
レポートの中で、リップル社はXRPのブリッジ通貨としての有用性の高さを強調しています。参照のグラフでは、1万米ドル相当のデジタル資産を送金した場合の時間の比較が表示されています。BinanceからCoinbaseへの送金例をデータにしたもので、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)とXRPの内、XRPは短時間で取引を完了できることが明らかです。トレーダーは、XRPをブリッジ通貨として使用することで、ほかの通貨に比べボラティリティエクスポージャーを削減。速さ、低コスト、信頼性により、XRPはマーケットメーカーやトレーダーが取引所間の価格差をより多く把握するための通貨にとって理想的といえます。