SBIホールディングス、R3「Corda」を活用したSコインの実証実験へ!

大手投資企業SBIホールディングスが7月27日、ブロックチェーン企業R3のプラットフォーム「Corda」を活用したSコインの実証実験を開始すると発表しました

SBIホールディングスとR3ブロックチェーンソリューション「Corda」

大手ファイナンシャルサービスのSBIホールディングスは、アメリカのブロックチェーン企業R3が提供するブロックチェーンソリューション「Corda」を活用して「Sコインプラットフォーム」を構築。現在、グループ内の社員を対象に実証実験段階に入っていることを明らかにしました。本実験では、SBIホールディングス傘下にあるマネータップ株式会社のスマートフォン決済アプリ「Money tap・マネータップ」に連動させることを目的としています。

SBIホールディングス子会社、スマホアプリ「マネータップ」

参照:Money Tap

SBIホールディングスは2018年10月、日本で初の分散型台帳(DLT)を起用したスマートフォン決済アプリ「Money Tap・マネータップ」のサービスを開始しました。銀行から口座への入金が24時間365日可能となり、個人間の送金が安全にしかもリアルタイムに完了するアプリ。マネータップの決済基盤には米Ripple社の分散型台帳技術「xCurrent」が用いられています。

2020年7月に静岡銀行が新たに資本参加したことで、出資参加金融機関は合計で35行となりました。ユーザー向けのサービスを実施しているのは、SBI信託銀行、スルガ銀行、愛媛銀行の3行で、一回の送金上限3万円1日10万円までなら他行、自行内を問わず無料で送金することが可能です。

SBIホールディングス、Sコインとマネータップ

SBIホールディングスは、この度すでにサービスを開始しているスマホ決済アプリ「マネータップ」内で、銀行口座からSコインプラットフォームに直接Sコインを送金するというトライアルを試みています。これにより、決済提携店でマネータップを利用してSコインで代金を支払うことができるという仕組みです。

SBIホールディングス、SコインとリップルXRPの融合

SBIホールディングスは、地方創生の一環としてグループ企業でキャッシュレス決済やコイン実用化を進めています。2018年には北海道のニセコスキー場を舞台に「Sコインプラットフォーム」の実用実験を試みました。SBI代表の北尾氏は、2019年3月第3四半期決算報告会で、2025年に開催される大阪万博には「Sコインプラットフォーム」を地方硬貨として実用化させる意気込みを語りました。(1:32:22以降)また、当初「Sコインプラットフォーム」に起用されていたOrbのDLTをR3のCordaを基盤にしたグローバルスタンダードにアップグレードすることも言及。北尾氏は、これによりリップルXRPを決済スタンダードへ導き、XRPのシェア拡大を推進したい考えも明らかにしています。

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