SBI Ripple Asia(SBIリップルアジア)、2020年中にもODL(旧xRappid)のリリースへ

SBI Ripple Asia(SBIリップルアジア)は、オンデマンド流動性(ODL/On-Demand Liquidity)のテストに成功していることから、今年中あるいは来年早々にリリースする計画があるようです。SBI Ripple Asiaを主導している、BRD WalletとSBI Mining Chip Co.のCEO、Adam Traidman氏がインタビューで言及しました。

SBI Ripple Asia(SBIリップルアジア)

SBI Ripple Asiaは米国FinTechベンチャー企業Ripple社SBIホールディングスが提携をし、アジア圏の金融機関や送金事業者へ、分散台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)を活用した次世代決済基盤のサービス提供のために設立されました。2016年10月「内外為替一元化コンソーシアム」を発足。登録する国内金融機関がRippleの独自プラットフォーム「Ripple Solution」を活用して、外国為替および内国為替も一元的に扱う世界初の決済プラットフォーム「RCクラウド」の実用化にむけて開発を進めてきました。

国際送金サービス事業SBIレミット株式会社(SBI傘下)は、昨年11月15日ベトナムの商業銀行TienPhong Commercial Joint Stock Bank「TPBank」との取り組みにより、日本-ベトナム間では初となる分散台帳技術(DLT)を基盤とする現存通貨での送金サービスを開始しています。

SBIリップルアジアがオンデマンド流動性(ODL)実用化

SBI Ripple Asiaの代表取締役Adam Traidman氏は、同社が進めているODLオンデマンド流動性について以下のように言及しています。

ODLは、銀行システムの基本的なレイヤーとお金の移動方法を変えるソリューションです。SBIリップルアジアではこの刺激的なテクノロージーの実用化を展開中で、パイロットプロジェクトは順調に進んでいます。おそらく今年の後半から来年にかけて、広範囲にわたる生産に移行することになると思います。

SBIリップルアジア、カンボジア中央銀行との提携?

同インタビュー内で、Adam Traidman氏はカンボジア中央銀行の幹部と会ったことを明らかにしています。カンボジア中央銀行は昨年より、Swiftのような国際送金システムを模索しており、ODLのようなグローバル銀行ネットワークの構築を検討しているようです。SBIは傘下のリネットジャパンクループを通し、合弁リース会社を設立。カンボジアでFinTechを活用した自動車や農業機器等のリースサービスの基盤を構築に注力しました。また、2019年8月、カンボジアの貧困層への小口融資を可能にするマイクロファンディングの支援も行っています。

大阪万博2025におけるXRP

2025年5月3日から2025年11月23日までの6か月、大阪で世界博覧会が開催されます。予想される訪問者数は約2,800万人とみられています。SBIホールディングスの北尾氏は、仮想通貨メディアCoinPostとのインタビューで、XRPを決済プラットフォームで実用化することを目指していると語りました。またBOSSが企画した「金融の未来」インタビュー内でも、「大阪万博までにXRPを世界中の人が使用できるようにしたい」と抱負を語っています。

 

 

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