
SBI Holdings、日本でリップル決済を導入したATM設置へ
リップル社とパートナーシップを組み、Ripple Asiaの統括を務めるSBI Holdingsは、日本のATMにリップル決済技術を統合したシステムを導入する計画を明らかにしました。今年3月の通期決算説明にて報告しています。
SBIのマネータップのインフラで拡張性を図る
参照:SBIホールディングス
SBI Holdingsは、2019年3月20日、日本初の分散台帳技術(DLT)を起用したスマートフォン送金アプリ「Money Tap(マネータップ)」の提供を始めました。同社は2018年10月からこのシステムの開発に注力しており、このアプリを使って、個人間の送金が24時間365日安全でリアルタイムに行うことができます。
マネータップのインフラには、リップル社の提供する分散型台帳(DLT)「xCurrent」を搭載し、外国並びに内国為替の取り扱いが集約可能な「RCクラウド2.0」を起用。リップル社は継続的にマネータップのテクノロジーサポートに注力し、新しい技術投入のためのイノベーションを推進していきます。マネータップは、国内では昨年10月にキャッシュレス決済として広く利用されているPayPayとも提携を結びました。これによって、利用者が銀行口座からPayPay残高をチャージする際に、Money Tapインフラを介することで、銀行口座から直接チャージが可能。PayPayと提携する金融機関のコスト低減と拡張性に優れたキャッシュレス決済を実現しています。
SBIのマネータップを銀行のATMに導入
参照:SBIホールディングス
SBIの次世代金融プラットフォームに対する取り組みは、マネータップを導入するATMの開設です。現在各銀行は、独自のアプリを起動して決済を行うシステムを導入していますが、共通のWebアプリを起用することができれば、マルチバンクATMとして利用することが可能です。現在マネータップはQRコードあるいは電話番号を介して、即時送金を完了することができます。SBIホールディングスの北尾氏は、昨年9月の時点で将来的にこの決済システムにリップルの仮想通貨XRPを組み込みたい考えを示しており、ATMでも導入されると期待されています。