Facebook、ザッカーバーグCEO「米規制当局の承認なくばリブラを離れる」23日公聴会にて

Facebookの独自仮想通貨リブラのプロジェクトを巡って開かれた23日の米下院金融サービス委員会の公聴会で、証人に立ったFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は「米国の規制当局によって完全にリブラプロジェクトが承認されない場合、リブラアソシエーションをやめることをいとわない」と述べました。

Facebook独自仮想通貨リブラプロジェクト公聴会

Facebookの独自通貨リブラ発行に向けて、これまでプロジェクトの責任者であり、仮想通貨ウォレット「Clibra」の代表でもあるデビット・マーカス氏が今年7月、米上下院金融サービス委員会の公聴会へ証人として出席しました。10月に入り米下院金融サービス委員会は、Facebookの最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグ氏を召喚し、公聴会を10月23日に開催することを決定しています。公聴会は日本時間の10月23日23時からライブ中継でも公開され、6時間にわたる質疑応答となりました。

リブラプロジェクトは米規制当局の承認なしに発行はない!

23日の公聴会でザッカーバーグ氏は、ソーシャルネットワークで計画されている独自通貨リブラが米国の金融サービスと住宅部門にどのように影響するかについての議員の懸念に対処する質問に答えました。同氏は証言のなかで、米国の政策立案者の承認なしにリブラアソシエーショングループがデジタル通貨の発売を決行した場合、Facebookはリブラを監督するガバナンス組織を「強制的に去る」と述べました。リブラプロジェクトはFacebookがサポートしなくても成り立つもので、世界のどこであっても規制認可なしでの発行はあり得ないと強調しました。またつい先ごろリブラアソシエーションを撤退したVISAやマスターカードなど5社に関して「リスキーなプロジェクト」が原因であると説明しています。

米国が財界のリーダーシップのイニシアチブをとるべき

ザッカーバーグ氏は証言の中で、独自通貨リブラのリスクを承知しながらも、米国が財界でのイニシアチブを継続すべきという発言をしています。「Facebookのリブラが機能するかどうかは実際のところ分からないが、アメリカがテクノロジーを先導して革新を続けたことでつねに世界のリーダーとして成功してきた。すくなくともトライするべきだ」と話しました。

米下院金融サービス委員会「公聴会では何も新しいことを見いだせなかった」

6時間におよぶFacebookザッカーバーグCEOの証言による公聴会を終えて、米下院金融サービス委員会ランキングメンバーのパトリック・マクヘンリー議員は、YAHOOファイナンスのインタビューで次のように述べました。「今回の公聴会で新しいことは見いだせていない。リブラは技術的な詳細が不透明であくまでもアイデアである。発行の可能性が極めて高いということは把握できた」。また「私たちはアイデアには常にオープンであり、現存の米国規制枠にリブラが適合するためにこれからさらなる説明が必要だ。目標の2020年6月発行は定かではない。」とも言及しました。

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