Softbankブロックチェーン活用クロス決済対応スマホ!2020年にリリース予定?

大手通信キャリアSoftbankがコンソーシアムを組む Carrier Blockchain Study Group (CBSG)は、2020年にも現在開発中のブロックチェーン技術を活用したクロス決済を可能にするモバイルをローンチする計画が進められています。

Softbankが主導するCBSGとは

Carrier Block chain Study Group キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ (CBSG)は2017年9月8日、大手通信キャリア企業Softbankとアメリカの通信会社Sprint Corporation (スプリント)、台湾テレコミュニケーションのFar EasTone Telecommunications Co., Ltd.(ファーイーストン)と、ブロックチェーン技術開発企業である米国のTBCASoft, Inc.(TBCASoft)がコンソーシアムとなり、通信キャリア業界でのブロックチェーン技術を実用化するために発足された研究グループです。グループの発足に伴い、TBCASoftが新しいフレームワーク基盤となる「Cross-Carrier Identification System/CCIS」を開発しました。CCISを活用することで、ブロックチェーンによるIDの情報管理や証明書の検証を可能にします。このコンソーシアム発足により、研究グループの運営と、技術貢献を行う他のメンバーとともに、CCIS技術の有用性を生かしたユースケースを構築することを目標としています。今年2月に亜太電信(台湾)、du(アラブ首長国連邦)、MTNグループ(南アフリカ)の3社が新たに加入したことで、コンソーシアムの参加企業は15社となっています。

Softbankのブロックチェーン活用クロス決済モバイルとは

ブロックチェーン技術を活用したCCISをモバイルに導入することで、モバイルシステムは高い信頼性を保有するコンセンサスによって、各通信事業者が独立して運用することになります。ゼロ知識証明(特定の情報のみで正確性を証明する方法)と分散台帳技術(DLT)により、顧客が共有したくない個人情報を提供せずに、IDの発行・保管・認証ができることが特徴です。これまでのように、ユーザーは登録済みのアカウントやパスワードを覚える必要がなく、データセンターの堅牢性により、個人情報の流出も回避できます。

Softbankが2020年にもリリースを予定しているモバイルは、今年1月にSoftbankと台湾のファーイーストンがパイロット試験を行っています。テストは、Softbankの顧客が、ファーイーストンネットワークを台湾で使用して、加盟店においてモバイルウォレットから決済を完了するというものでした。同様に台湾でファーイーストン顧客による日本での決済テストも無事完了しています。

このブロックチェーン活用では「キャリアビリング」という決済方法を使い、通信キャリアのネットワーク上で決済が完了することがメリットです。自国の通貨で通話料と合算決済ができ、クレジットカードなどに加算される取引手数料が不要になります。

2020年初頭にも新機能モバイルローンチ?

今年初めに行われたパイロット試験の成功を受けて、Softbankらが形成するCBSGは、2020年の初頭に新モバイルの提供を視野に入れているようです。ファーイーストンの戦略・財務担当シャーマンリー氏はが次のようにコメントしています。

今年1月、日本/韓国/台湾でCCPS(Cross-Carrier Payment System)のフィールドトライアルを成功させました。2020年にリリースする予定の商用ユースケースの構築と検証について、CBSGが一体となって取り組んでいます。CCPSテクノロジーは、世界中の通信事業者を変革し、価値移転ネットワークの次のフェーズをリードすると信じています。

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