
ブロックチェーン技術で海洋プラスチックごみを洋服に!Waste2Wear(ウェイスツーウェア)
オランダに本部を置く環境リサイクル企業「 Waste2Wear」は、海洋プラスチックごみをリサイクルし、ブロックチェーン技術を実装活用することにより、環境保護への取り組みを進めています。
海洋プラスチックリサイクル「Waste2Wear」とは
オランダに本部を置く「Waste2Wear」は、2012年に設立されたプラスチック再生事業会社です。有害廃棄物を製品作りのファーブリックとして再生し、リサイクル糸は天然繊維と混紡することで衣服、ホームテキスタイル、スポーツ用品、アクセサリーに適したコンディションに製造されます。「Waste2Wear」で製造された製品のタグには、商品に使われているボトルの数が記載されるなど、コンシューマーの意識改革に訴えるマーケティングで、地球環境の健全化を目指している企業です。
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ブロックチェーンによる追跡可能リサイクルコレクション
「Waste2Wear」は8月20日、ブロックチェーン技術を活用して追跡ができるシステムをリリースしました。Ocean Plasticファブリックの新しいコレクションは、商品に組み込まれた独自のブロックチェーンシステムのベータ版を搭載しています。これにより、リサイクルされた材料をソースまで追跡することが可能。このシステムはブロックチェーン技術を活用して、プラスチック廃棄物が最終繊維製品になるまでの経過を段階的に記録していきます。ブロックチェーン技術を駆使したシステムをバリューチェーンに実装することにより、Waste2Wearは追跡可能な海洋プラスチック生地のコレクションとして世界に発信することとなりました。ブロックチェーン搭載のニューコレクションは、9月17日から19日までパリで開催される国際繊維見本市PremièreVisionで、展示が行われています。
ブロックチェーンが環境問題のソリューションに
Waste2Wearの新しいコレクション Ocean Fabricsに使用されるプラスチックは、現在工場がある上海近郊の小島と沿岸地域から回収されたごみが使用されています。今回のブロックチェーンシステム開発にむけ、地元当局との連携により地域の漁師が海からプラスチック回収によって収益を得るビジネスモデルを構築しました。ブロックチェーン技術を実装することにより、同社は海洋プラスチック織物のサプライチェーンを完全に追跡し、現状把握ができるシステムを定着させたいと考えています。
ブロックチェーン技術を生態学的目的に適用することを検討した団体は、Waste2Wear以外にも存在します。 9月4日、ドイツの自由民主党が、大気から二酸化炭素やその他の温室効果ガスを除去する貢献者に、仮想通貨を報酬として寄与する提案をしています。