
リップル10億XRPが、ウォレットから移動?Whale AlertがTwitterで警告!
8月1日、リップルの10億相当のXRPが、Rippleの1つのウォレットからロック解除されて移動したと、大量の暗号通貨トランザクションをアラートでライブ通知する「Whale Alert」Twitterが警告を流しました。
Rippleのエスクローウォレットからの10億XRPトランザクション
🔓 🔓 🔓 🔓 🔓 🔓 🔓 🔓 🔓 🔓 1,000,000,000 #XRP (320,072,524 USD) unlocked from escrow at Ripple Escrow wallet
— Whale Alert (@whale_alert) August 1, 2019
8月1日水曜日の午後に、暗号通貨の大量トランザクション情報をライブで伝えるTwitterアカウント「Whale Alert」で、10億XRPがRippleウォレットの1つからロック解除されていることが判明したため、トークンダンプアラームが警告を発信しました。Whale Alertによると、現在の市場価格で約3億2000万ドルを超える取引が、8月1日の深夜0時過ぎに解錠されたと伝えています。警告の発生については、多くのユーザーコメントから察するに、Rippleによって戦略的に行われた「Pump and dump(パンプ&ダンプ)」であると解釈されていたようです。
※「Pump and dump(パンプ&ダンプ)」は、過大広告や虚偽の情報によって市場価格を故意に変化させる仕組みのこと。証券法では違法ではあるものの、仮想通貨業界では価値の少ない草コインなどの市場成長のために行われることが多く、ビジネス戦略として取り入れられています。
RippleのXRPエスクローリリース
Everyone blows up when this happens; it is a monthly escrow release. On average, 75-80% of XRP (800 Million) is returned The 80% that is returned, will be placed back into another 55 month escrow. They have a 30 year plan to distribute the supply; this is not a "Pump & Dump".#XRP
— Dakota Shipley (@DakotaDS) August 1, 2019
前述でも記載したように、このアラートでは多くのユーザーが「パンプ&ダンプ」だと理解したようですが、Twitterアカウント「Dakota Shipley」の投稿にてエスクロールリリースだったことが判明しました。投稿の内容は以下のようなものでした。
これが発生すると全員激怒するが、毎月起こるエスクローリリースだ。平均で75〜80%のXRP(8000万)が返還され、その内80%は55ヶ月にわたってエスクローに戻される。供給を分配するための30年計画を持っていて、これは “Pump&Dump”ではない。
10億XRPトランザクションの背景、リップルのエスクローの仕組みとは
リップルはXRPの供給調整のために作成された、エスクローアカウントについて2017年12月発行の公式文書にて説明しています。 可能な総供給量の55パーセントである550億XRPが一連のエスクローにロックアップされている旨が明記。これらのエスクローは、リップル元帳に置かれ、元帳の仕組みによって管理されていることになります。
毎月、合計10億のXRPがエスクローから解放され、流通可能な新しいXRPの量に上限を設けます。リリースは55ヶ月間続くように設定されており、2021年半ばにこのシステムが終了する予定です。未使用のXRPは毎月末にエスクローアカウントに返却され、次のリリースで配布されるように調整されています。ほとんどのエスクロートークンは売却される計画ですが、リリースされた資金の一部がXRPエコシステムの改善に取り組むプロジェクトのサポートとして使われることを明らかにしています。