
Facebookリブラ、アメリカ人とイギリス人46%が信用しない!
フェイスブックの独自仮想通貨リブラについて、半数近いアメリカ人とイギリス人が信頼していないとテクノロジーと市場調査を手掛けるニュープラットフォームTelecoms.comが22日リサーチ結果を報告しました。
フェイスブック仮想通貨リブラに関するアンケート調査
メッセージングアプリViberによる新しいアンケート調査によると、英国と米国の消費者の49%が、暗号通貨に関してはソーシャルメディア大手を信用しないだろうと示唆していることが分かりました。理由として回答者には、Libraを使用する際にフェイスブックが個人情報を安全に取り扱うことができないという疑念があるようです。
英国では、調査を行った人の28%が、判断を下せないと回答しましたが、フェイスブックを信頼すると答えたの4%でした。米国での調査でも同様の結果が得られたものの、フェイスブックを信頼すると回答した人数はわずか2.5%に止まりました。
フェイスブック「Libraリブラ」のガバナンス
先週開かれた米公聴会では、フェイスブックブロックチェーンの総括を務めるデビット・マーカス氏がリブラが金融領域に進出しない旨や規制当局の許可なしに発行をすることはないなどの声明を表明しています。顧客の資産を管理する「カリブラ」についてもデータの安全性について強調するものの、専門家や政策立案者からもデータプライバシーとセキュリティへの懸念を拭い去る解説には至っていません。一連の公聴会でたくさんの質問が行われる中、マキシン・ウォーターズ議長は暗号通貨市場における統一規制の欠如について言及し、「フェイスブックのリブラはウェイクアップコール。規制当局がプライバシー保護と国家安全保障について真剣に取り組むための起爆剤となったよう。」と話しました。
先週の、G7の財務相会合では、リブラなどの暗号通貨が厳しく規制されていないと、世界の金融システムを混乱させる危険性があると警告されています。フランスのブルノ・ル・メアレ財務相は、G7は「民主的な統制なくして、自国通貨を発行する民間企業を受け入れることはできない」と述べました。
フェイスブックのデータ不正共有スキャンダルで信用喪失
Facebook’s Cambridge Analytica scandal has made one thing really clear: providing advertisers access to user data is how the social networking giant operates — and makes millions. pic.twitter.com/TBUpecJPbx
— Vox (@voxdotcom) April 11, 2018
2018年4月に発覚したフェイスブックのデータ不正共有事件に関しても、フェイスブックが信用性を喪失する発端となったとの指摘があります。CEOザッカーバーグ氏は、フェイスブック利用者8700万分のデータが選挙コンサルティング会社の英ケンブリッジ・アナリティカにより不適切に共有されただろうと公表されました。現在フェイスブックは米国連邦取引委員会(FTC)の精査におけるジャッジメントに伴い、約50億ドルの罰金を課せられると予測されています。この不正共有の疑惑から、多くの消費者はフェイスブックの顧客情報保護に疑念を持っており、会社への信頼欠如が拡散しているという専門家の意見もあります。