Appleがビットコインアイコンと「CryptoKit」リリース!

Appleの開催するWorldwide Developer Conference(WWDC)において、CryptoKitと呼ばれる開発者向けの新しいアップグレードリリースとすでに公表されているビットコインアイコンリリースについて明らかにしました。

Appleの「CryptoKit」ハードウェアウォレットへ?

CryptoKitは開発者のために構築された暗号化機能のための新しいツールキットです。これによってアプリ開発者はハッシュ、キー生成、暗号化などの操作を統合することができるようになります。CryptoKitの起用で特にメリットとなるのは、公開鍵と秘密鍵の管理が容易になる点で、下位レベルのインターフェイスで処理しないため、アプリのセキュリティを高めるタスクを自動的に処理できるようになります。同Kitは、Appleの次期iOS 13で利用可能になる予定です。TrustWalletの創設者であるViktor Radchenko氏は、「CryptoKitはまた一歩Appleをハードウェアウォレット完全機能へと近づけた。」とコメントしています。

Appleの「ビットコインアイコン」

同社は、iOS 3用に設計された新しいサンフランシスコのアイコンセットもリリースしました。 1000個のアイコンのセットの中に4つのビットコインロゴがあり、 2つの円形BTCロゴと2つの正方形にデザインされています。これによってデベロッパーは独自の開発アプリにビットコインのアイコンを追加することが可能になりました。 ethereumロゴやその他の仮想通貨は現在含まれていません。

Appleの目指す仮想通貨市場参入へのプランは?

今年2月、サムスンはユーザーが秘密鍵を保存するのを可能にするスマートフォン「ギャラクシーS10」を発表しています。アップルはこのデバイスとの統合に焦点を置いているとも言われ、一部では仮想通貨決済をSamsung Payに統合する計画もあるという噂も広まっています。Appleは仮想通貨の採用に関して最近非常に積極的な動きがありますが、現時点では同社がiPhoneへの仮想通貨ウォレット装備を目指しているのか、あるいは仮想通貨をApple Payに統合する計画があるのかなど詳細は明らかではありません。

AppleのFrederic Jacobs氏「クリプトキットは効率的なインターフェース」

アップルのセキュリティエンジニアであるFrederic Jacobs氏は、今回のクリプトキットに関し「ユーザーが暗号操作を実行できるようにするための高度で効率的なインターフェイスです。」と述べています。また同社のWWDC2019のカンファレンスの様子は後にビデオで公開される予定があるようです。

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