
DEX(分散型取引所)
DEXとは、Decentralized EXchangeの略で、分散型取引所の意味になります。
それに対して、一般的な仮想通貨の取引所は、中央に管理者がいる中央集権型取引所で、bitFlyer・BITPOINT・Binance・Huobiなどがそれにあたります(2019年2月現在では、ほとんどの取引所)。
仮想通貨のハッキング!
利用者は、取引所のウォレットに送金し、取引を行ないますが、ウォレットに通貨を入れたままにしておくと、取引所がハッキングされた場合に、被害に遭う事があります。
取引所のサーバには、利用者の秘密鍵が保管されているので、ハッカーはそれを狙うのです。
大手の取引所であればあるほど、利用者も多く、つまりはたくさんの秘密鍵が取引所内に存在し、被害額も莫大な額になります。
2018年の1月に起こった、日本の取引所であるコインチェックで、580億円ほどのNEMがハッキングによって盗まれてしまいました。
これによって、NEMの価格が暴落しましたが、実際にはNEMに問題があったわけではなく、取引所であるコインチェックのセキュリティの甘さが原因でした。
このようなハッキング事件は、国内・海外問わず、残念ながら発生しているのが現実です。
そんな中、最近注目を集めているのが、DEX(分散型取引所)です。
分散型取引所のメリット
上記で述べたように、中央集権型の取引所では、常にハッキングによる資産の流出というリスクがありましたが、秘密鍵を預けることがないので、そのようなリスクが大幅に軽減されます。
もちろん、個人個人でのリスク管理は必要ですが。
また、口座の開設において、本人確認が必要なく、アッという間に取引を始めることが可能になります。
さらに、中央集権型取引所では、サーバがダウンしてしまうと、その間取引ができませんが、DEXの場合サーバが存在しないので、そのようなことが起きません。
分散型取引所のデメリット
分散型取引所は、まだ出来たばかりで、その存在も知らないユーザーが多いと思われ、必然的に通貨取引量が少なく、流動性も少ないのが現状です。
この辺りの問題は、時間が解決してくれるでしょうし、仮想通貨全体の盛り上がりが復活すれば、技術的には素晴らしいので、いずれ浸透していくものと思われます。
メリットの内容に、本人確認が必要ないとありましたが、逆に言うとそれを利用して、マネーロンダリングに使われる可能性があります。
国によっては、何らかの方策がとられるようになるかもしれません。