
マイニング
仮想通貨の代表選手であるビットコイン(Bitcoin)は、コンセンサス・アルゴリズムにPoW(Proof of Work)を採用しています。
ビットコインのようにPoWを使ったの通貨の送金には、銀行のような中央機関があるわけでなく、分散型ネットワークで行われており、取引に不正が存在しないかをチェックし承認する作業が必要になります。
この作業がマイニングと呼ばれ、マイニングを行なう人の事をマイナーと呼びます。
マイニングとは、「採掘」の意味で、鉱山を掘って儲けを出すのと同じように、コンピュータを使って、利益を得ることができます。
実際には、ブロックチェーンに新しい取引(送金)のデータ(ブロック)を追加していく作業になり、これには高性能なコンピュータ上で、マイニングソフトを動かし、膨大な計算(ハッシュ関数)を行なう必要があります。
そして、その計算が一番早くできた人が、報酬として新規発行されたビットコインをもらうことができます。
ビットコインの総発行量は2,100万BTCと決められており、2140年にすべてが発行されることになっています。
その後は、新規発行することができないため、マイナーへの支払いは、取引手数料から行われます。
マイニング事業
マイニング事業
マイニングを事業として行なうには、高性能な専用コンピュータを、沢山稼働させなければなりません。
しかし、それによる電気代は莫大な金額になります。
また、そのようなコンピュータ(高速CPUやGPU)はかなり発熱するために、稼働する部屋をエアコンで冷やし続ける必要もあります。
そのような理由から、採算を考えた場合、出来るだけ電気代の安い国で、気温も出来るだけ低い場所が望まれますが、いずれにしても環境に優しくないとの批判も起きています。
また、報酬はその通貨そのものになるため、その通貨の価格があまりにも下がってしまうと、マイニングすればするほど赤字になってしまうこともあります。
実際に、日本でもGMOインターネットやDMM.comが、マイニング事業から撤退したり、撤退を表明したりしているのが現状です。