
ウォレット
ウォレットとは、「wallet = 財布」の意味になりますが、仮想通貨ウォレットの場合も、やはり仮想通貨の保管場所という事になります。
ただ、実際には大事な資産のはずの仮想通貨を、ウォレットに保管せず、取引所に預けたままにしている方が多いのが実情です。
株の世界では証券会社、FX(外国為替)の世界では、FX取引業者に預けるのが普通です。
ただ仮想通貨の世界では、残念ながら過去に取引所のcoincheckやZaif等で、ハッキングにあってしまい、多額の資産が流出してしまった過去があります。
ですから、出来るだけリスクは減らして、大事なご資産を守りましょう。
今現在、様々なタイプのウォレットがあり、大き分けて下記の4つの種類になります。
■Webウォレット(Webブラウザ)
■ソフトウェア・ウォレット(パソコン・スマホ)
■ハードウェア・ウォレット(専用ハード)
■ペーパー・ウォレット(紙に印刷)
それでは、それぞれのウォレットの特徴を、簡単に見ていきましょう。
Webウォレット(Webブラウザ)
ご自分のパソコン等に保管するのではなく、WEb上のサービスを利用する形態です。
オンライン・ウォレットとも呼ばれます。
無料で、とても簡単に利用を開始することができ、いつもでどこでも好きな端末で操作できます(PC・タブレット・スマホ)。
■Blockchain.info(日本語に対応)
Bitcoin(ビットコイン)、Bitcoin Cash(ビットコイン・キャッシュ)、Ethereum(イーサリアム)の保管ができます。
■MyEtherWallet(日本語に対応)
名前の通りEthereum(イーサリアム)に加え、Ethereumのブロックチェーンで作られたトークン(ERC20)の保管も可能です。
そのため、ICOに参加される方にはお馴染みで、人気の高いウォレットです。
ソフトウェア・ウォレット(パソコン・スマホ)
パソコンやスマホにインストールして、利用するタイプのウォレットです。
取引所やウォレットサイトがハッキングされて、お持ちの通貨が流出してしまう心配がありません。
ただし、パソコンがウイルスに感染してしまわないように、しっかりと管理する必要があります。
■Bitcoin Core(日本語に対応)
完全型:すべてのブロックチェーンデータをダウンロードする
2009年からの全てのブロックチェーンの、取引データをダウンロードするため、過去の全トランザクションを検証することが可能ですが、パソコン上に膨大なデータをダウンロードする必要があります。
■Electrum(日本語に対応)
簡易型:一部のブロックチェーンデータのみをダウンロードする
簡易型であるため、動作も軽く使いやすくなっています。スマホはAndroidのみに対応しています。
ハードウェア・ウォレット(専用ハード)
いくつかある、ウォレットの中では、一番安全な保管方法だと思われます。
USBメモリのようなハードウェアで、通貨を移すときのみパソコンに繋ぐので、普段はネットワーク上の危険にさらされることがありません。
気を付けなければならないのは、購入する際は、必ず正規代理店から買うという事です。
ウイルスなどの、不正なプログラムが仕込まれているかもしれません。安いからと言って、中古品には絶対手を出さないでください。
代表的なな製品としては、「Trezor」や「Ledger Nano S」などがあり、だいたい1万円前後の物が多いようです。
ペーパー・ウォレット(紙に印刷)
ペーパー・ウォレットは、ハードウェア・ウォレットと同じように、安全性は高い保管方法です。
紙でできた財布という事ではなく、紙に通貨の情報を印刷して保管するという方式になります。
で、どのような情報かというと、「アドレス」と「秘密鍵」になります。
ペーパー・ウォレットに限りませんが、アドレスは公開してもいい情報ですが、秘密鍵に関しては、他人に知られては絶対にいけません。
取引所がハッキングされるのは、たくさんの人の秘密鍵が存在するからです。
ペーパー・ウォレットにして、その印刷した紙を確実に保管しておけば、安全性が保たれます。
ただし、利便性は悪いので、長期間保管する場合に向いていると言えます。