ICO

Initial Coin Offeringの略で、株の世界でいうIPOに似たシステムです。

新しい通貨を開発するために、投資家たちから資金調達する仕組みとなります。

一般的な大まかな流れは下図の通りです。

プロジェクトが開始されると、まずは今回開発する通貨が、どのような機能を持ち合わせていて、どのようなスケジュールで実施するのかを、ホワイトペーパー(事業計画書)にまとめて公表します。

各投資家たちは、そのホワイトペーパーを確認し、投資に値する内容か吟味します。

ICOには「プレセール」と「クラウドセール(トークンセール)」分けて売り出されることがよくあります。

■プレセール:先行販売。安く買えたりボーナス特典等がある。
■クラウドセール(トークンセール):ICO本番。

お金の流れは、下記の図のようになります。

1.投資家はプレセールやクラウドセールで、事業者に仮想通貨を支払います。一般的にはイーサリアムなどが多いです。

2.その対価として、事業者がこれから開発するトークンを、投資額に応じて受け取ります。

3.事業者は、投資家たちから集めた仮想通貨を、仮想通貨取引所で円(日本の場合)に交換し、これを開発資金とします。

 

こうやって集めた開発資金にて、プロジェクトを進め、そのトークンをどこかの仮想通貨取引所に上場すると、トークンを持っている投資家たちは、売却することができます。

その時点で、プレセールやクラウドセールで購入した金額より高くなっていれば、その差額が投資の利益となります。

ICOは比較的簡単に資金を集めることができますが、詐欺被害も多く、投資として参加する場合には、十分に気をつけて下さい。

ICOの問題を解決するために、別の資金調達方法が増えてきました。

STO(Security Token Offering):有価証券として扱われ、法規制の下でトークンの発行が行われる。

IEO(Initial Exchange Offering):取引所がプロジェクトの審査や調査を行ないICOを行なう。

ちなみに、ICOで販売されるトークンのほとんどは、イーサリアムのプラットフォームであるERC-20のトークンです。

 

関連記事一覧